女将マニアックス

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<新潟中越地震>アヒルの「ぴぴ」 被災者の励みに

「カッカッカッ」−−愛きょうのある鳴き声をあげるアヒルの「ぴぴ」(雄5歳)が、新潟県中越地震の被災者たちを元気づけている。病気で歩けない「ぴぴ」は被災時に逃げ遅れ自宅に閉じこめられた。だが、崩れた戸棚のすき間のおかげで、けがもなく無事だった。
「ぴぴ」は長岡市鉢伏町の主婦、高野光枝さん(62)のペット。光枝さんが5年前に飼い始め、すぐに右足に骨肉腫ができ、歩けなくなった。おむつをつけ、1階リビングの窓際で、ぼんやりと空を眺めるのが日課だった。
10月23日、毛布にくるまっていた「ぴぴ」は突然激しい揺れに襲われた。高野さん一家5人は外に飛び出したが、「ぴぴ」がいない。光枝さんは自宅に戻り、割れたコップなどが散乱するリビングをかき分けた。倒れた戸棚と戸棚のすき間から、「カッカッ」というかすかな鳴き声。「ぴぴ」は首をすくめて震えていた。光枝さんは「逃げらんなかったから怖かったんだねえ」と抱きかかえた。
今、「ぴぴ」は光枝さんに抱かれて散歩するのが新しい日課。避難所などから戻ってきた近所の人たちが集まり、口々に「無事で良かったね」と頭をなでる。地震後、すっかり近所のアイドルになった。高野さん一家はテント住まいから自宅に戻ったが、家は傾いたまま。「ぴぴちゃんに元気をもらって、頑張っている」と光枝さんが話すと、「ぴぴ」も、応えるように「カッカッカッ」と元気に鳴いた。 近所の主婦(60)は「ぴぴちゃんは、小さな時は近所を走り回って可愛かった。地震でどうなったか心配だった」と頭をなでた。【堀智行】
(毎日新聞) - 12月10日13時25分更新